2024年2月号 連載
年も明けましたが一昨年2022年の我が国の死亡者数は戦後最多の158万人、予想をはるかに超えるものでした。他方、同年は国内歴代最高の119歳まで生きた女性が亡くなったそうです。
ところで皆さんは、親御さんの死に方を想像できていますか?
自分のことと同じく、親がいつまで生きるかなんてわかりませんよね。大切な親族をどのようにして看取ってあげるのか、翻って自分はどういう最期にしたいのか、考えたことも無い人が多数派です。この国は死をタブー視する傾向が強いからなのですが、どのように死ぬか≒どのように生きていくのか、実はほぼ同じことと考えています。
現在、子育て真っ盛りの現役世代の私は健康維持が第一。長く生きるよりも自分の役割、すなわち社会の役に立つ人材を育て上げ、天寿を全うすることが重要です。ただ天寿がいつ到来するかわかりませんので、我が国で初となる還暦2回でも目標としましょうかね。
(公財)日本尊厳死協会 監事 弁護士 公認会計士 大月将幸