ITの老舗は3兆ドルクラブ入りに沸くが、復活の原動力である生成AIで逆風が吹く。
2024年4月号 BUSINESS
米マイクロソフトが史上2番目となる「偉業」を成し遂げたのは1月24日のことだった。時価総額が3兆ドル(約450兆円)を突破し、米アップルに次いで「3兆ドルクラブ」に仲間入りした。この12営業日後には株価が420・82ドルまで上昇し、上場来高値を更新した。
マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)が就任10年の節目を迎えたのは2つのメモリアルの間のこと。米著名証券アナリストのダニエル・アイブス氏は「テック企業で過去最大の変革を成し遂げた経営者。匹敵するのはアップルを立て直したスティーブ・ジョブズ氏くらいだ」と話す。ナデラ氏を「伝説の経営者」となったジョブズ氏と重ねたくなるのも無理はない。CEOに就いた10年前、マイクロソフトはインターネットとスマートフォンというテック業界に押し寄せた2つの大波に乗り遅れ、老大国とのレッテルを貼られていたからだ。ウェ ………
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