令和の時代に蘇ったスコアリング融資の亡霊。大量の焦げ付きを出した過去の二の舞いにならないか。
2024年4月号 BUSINESS
「いつか来た道を辿らなければ良いのだが」――。地方銀行関係者がこう案じるのは、2024年度中にも開業準備を果たすネット銀行「ゼロワンバンク」だ。最後発となるネット銀行の背後にいるのは、大阪府の地銀グループ、池田泉州ホールディングス。何を隠そう、ゼロワンバンクは池田泉州の完全子会社なのだ。「従来の銀行審査では中小事業者の資金ニーズに十分に対応することが難しかった」――。ゼロワンバンクの準備会社を設立した2月1日、池田泉州が公表したプレスリリースにはこんな記載がある。言い換えれば、銀行本体では貸しにくい企業の受け皿という位置づけだ。
ゼロワンバンクは住宅ローンなどの個人向け業務は行わず、法人取引に特化する。曰く、その与信モデルは銀行のそれとは一線を画す。実店舗を持たないネット専業であり、会社訪問や経営者へのヒアリングを行わないどころか、決算書さえ重 ………
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