前号の特報再掲/トヨタが粗末にする中興の祖「石田退三」

鞍ケ池記念館の「石田記念室」を「豊田名誉会長のお部屋コーナー」に変更。

2024年4月号 BUSINESS

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創業の原点を見失っていた――。トヨタ自動車の豊田章男会長は1月30日、大勢の報道陣を前にそう述べ、頭を下げた。日野自動車やダイハツ工業に続き、トヨタの源流である豊田自動織機でも発覚した認証試験の不正。記者会見では「トヨタグループの責任者として変革をリードする」と宣言した。社長を退任して以来、経営に関わる場に姿を現さなかった章男会長がプレゼンテーションの舞台に選んだのは、名古屋市にある「トヨタ産業技術記念館」。グループのものづくりの歴史を伝える、豊田家ゆかりの施設だ。この施設の他、トヨタはお膝元の愛知県豊田市に「トヨタ鞍ケ池記念館」を運営している。1974年、生産台数累計1千万台を記念して建設された。トヨタ創業の歴史を伝える展示は、「自動車産業の黎明期がわかる」と評判が高い。その施設が今、変わろうとしている。9月の50周年に向け、「豊田家」に特化した ………

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