グーグルらIT大手「対日巨額投資」のなぜ

真意を知らず、グーグルやアマゾンなど米ITの巨額投資にもろ手を挙げて喜ぶ底の浅さ。

2024年6月号 BUSINESS

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「日本市場で需要が高まっており、今回示した投資計画はあくまでも最低限との位置づけだ。結果としてさらに大きくなったとしても驚かない」。4月18日、都内のホテル。米オラクルのサフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)の口から強気な発言が飛び出した。

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キャッツ氏は顧客イベントの開催にあわせて来日し、日本で10年間に80億ドル(約1兆2400億円)超を投資する計画を明らかにした。データセンターを増強するほか、技術者の採用も増やす。文章や画像を自在に作れる生成AI(人工知能)の普及が追い風という。日本でデータセンターなどへの投資を表明した米IT(情報技術)大手は同社だけではない。グーグルが2022年に4年間で1千億円を投じるとぶち上げたのを皮切りに、アマゾン・ウェブ・サービス、マイクロソフトも追随した。4社の投資額を積み上げると4兆円規模。トヨタ自動車の24年3月期の実績の約2 ………

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