元官房長官まで登場/キナ臭い「クオンタムソリューションズ」

数年前から不振企業を次々と手玉に取っている中国マネー。その代表取締役会長に就く河村建夫氏の運命や如何に……。

2024年6月号 DEEP

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5月30日、東証スタンダード上場のクオンタムソリューションズは定時株主総会を開き、新たな経営陣を選任する予定だ。そこに名前が上がっているのは、驚くべきことに、元官房長官の河村建夫氏。しかも代表取締役会長に就任するという。3年前、林芳正・現官房長官が衆議院に鞍替えしたとばっちりで、同じ山口3区の河村氏は政界引退を余儀なくされた。かわりに比例単独候補に立てた長男・建一氏もあえなく落選。そうしたところ久々の表舞台への登場だが、受け皿となった先はどうにもキナ臭い会社だ。

裏で操る香港の実業家

2002年上場のクオンタム社は「社名ロンダリング」でつとに知られる。当初の社名はザイオン。それが、セブンシーズ・テックワークス、ファステップス、ビットワン・グループところころ変わり、今の社名となったのは21年8月である。この間、事業内容も目まぐるしい。当初はネット関連のコンサル業。それが ………

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