「永遠の化学物質」PFOA。米国ではスーパーファンド法で厳罰に。日本では規制が緩くて遅くて汚染者は余裕綽々。
2024年6月号 BUSINESS [どうするPFOA汚染]
地球温暖化を追い風に東南アジアなどかつて冷暖房機を使わなかった国々にエアコンを売りまくり、世界一の空調機器メーカーとなったダイキン。「空気で答えを出す会社」のキャッチコピーでお茶の間には環境にやさしそうなイメージを振り撒いているが、実はもう一つの顔がある。毒性が明らかになっている有機フッ素化合物PFOA(ペルフルオロオクタン酸)の排出における、国内最大級の原因企業なのだ。PFOAは難分解性有機フッ素化合物PFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物の総称)のうちの一つ。ダイキン工業淀川製作所で長年にわたり製造されたPFOAは、界面活性剤としてフッ素ポリマー製造時の助剤に利用されてきたほか、撥水・撥油剤、防汚剤として、繊維や電子基板、自動車、食品包装紙、石材、フローリング、皮革、防護服など身近なものの加工に使われてきた。その後、医 ………
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