グループ混沌「ドコモ」大穴人事

意外だった中途入社組の社長昇格。通信品質問題が喧しいがコンテンツ屋で大丈夫なのか。

2024年7月号 BUSINESS

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NTTは近年、脱年功序列の人事制度改革を急ピッチで進めているものの、幹部人事ではいまだに年次主義や生え抜き主義が色濃い。このため「NTTグループの人事にサプライズは起きない」というのが通信業界共通の見方だったが、NTTドコモの社長に前田義晃副社長(54)が昇格した。持ち株会社のNTTから送り込まれCFO(最高財務責任者)を務めていた栗山浩樹副社長(62)の昇格が本命視されていただけに、各方面から驚きの声があがっている。

「評判は散々なものになる」

今回、ドコモのトップ人事がサプライズと呼ばれる最大の理由は、前田氏が初の転職組としてトップの座に就いたことだ。北海道大学を卒業後、新卒でリクルートに入社。「iモード」が世に出た直後の2000年にドコモへ転職した。当時30歳。iモードの開発チームには同じリクルート出身の松永真理氏がいた。ただ、前田氏転職の決め手になったのはiモードの生みの親の1人であ ………

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