自動車部品産業の再編は不可避。やはりトヨタグループが中心で、デンソーや小糸製作所、豊田自動織機の名前が挙がる。
2024年8月号 BUSINESS [自動車部品産業は大再編時代に]
日本の自動車部品産業に大再編の嵐が巻き起ころうとしている。その背景には、EV(電気自動車)シフトや自動運転などの次世代技術の著しい進化と、国内では政策保有株売却促進に見られる資本効率の向上を求める動きの加速がある。
いま、自動車業界関係者の中では、日本最大の自動車部品メーカーで、トヨタグループの「長男格」であるデンソーが、いつエンジン関連事業の売却を本格化させるかに密かに注目が集まっている。売却規模は総額1兆円を超えると見られており、対象は50製品以上ある。ラジエーターなどの冷却部品やガソリン直噴用高圧インジェクターなどが含まれる。2021年時点でデンソーのエンジン関連事業の売上高は約2兆円にのぼったが、同社は35年までに半減させたい考えだ。デンソーは22年に祖業の一つである、発電機のオルタネーター事業の中国企業への売却を決め、さらに燃料タンクから ………
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