知事時代の橋本徹を彷彿/「マスコミを手玉」宮下宗一郎青森県知事

記者会見は実に丁寧。でも朝日新聞記者には逆質問。橋下徹氏を彷彿とさせる手法に死角は。

2024年8月号 POLITICS

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青森県の県政担当記者は、新聞の記者もテレビ局の記者も政策リテラシーが高い。不妊治療費の無償化、アウトカム指標による道路事業の見える化、自然環境と再生可能エネルギーとの共生構想、青森結婚応援団制度の開始、青森県DX推進プランなど、専門性の高い政策発表の記者会見で、各記者は的確な質問をテンポよく繰り出し、政策の仕組み、意図、知事のこだわり、今後の展開を小気味よく聞き出すのだ。中でも三つある県紙の一つ『東奥日報』の記者は抜きん出て質問数が多くしかも的確で鋭い。例えば、増え続ける陸上風力発電について新税を課して抑制を図る「自然環境と再生可能エネルギーとの共生構想」については、「宮城県の新税は森林開発の規制の意味合いを持つが青森も同じか」「事業者は反発している。再エネ促進の足枷にならないか」「既存の設備にも課税するのか」と矢継ぎ早に質問し、宮下宗一 ………

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