黄昏の科学立国/日本に一筋の光/「頭脳インバウンド」

激減から微増に転じた博士課程入学者。「頭脳のインバウンド」が、日本再生の切り札。

2024年10月号 BUSINESS

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日本の研究開発力の凋落が止まらない。文部科学省科学技術・学術政策研究所が8月に公表した「科学技術指標2024」によると、科学技術の成果を表す「論文数」、引用度「上位10%論文数」、「上位1%論文数」の順位は変わらなかったが、シェアは下げ止まらない。05年まで米国に次いで2位だった論文数は中国、インド、ドイツに抜かれて5位である。しかもシェアを昨年の3.8%から3.6%に落とした。中国は26.9%、米国は15.0%である。注目度の高い「上位10%論文数」は昨年に続いて13位だが、シェアは2.0%から1.8%に下落した。1位の中国は31.8%、米国は17.4%である。日本より人口、研究者数、研究予算がはるかに少ないオーストラリア(7位)、カナダ(8位)、韓国(9位)の後塵を拝するだけでなく、イラン(12位)より格下となり、サウジアラビア(15位)やトルコ(18位)の猛追を受けている。最も注目度 ………

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