嫉妬の海/狙い撃ち「若き首相候補」の命運

「進次郎・小林鷹時代」は来るのか。上の世代の攻撃対象になり、嫉妬の海に沈んでいくのか。

2024年10月号 POLITICS

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さすがの小泉進次郎氏も緊張は隠せなかった。9月6日、自民党総裁選に立候補することを正式に表明した記者会見での姿は、いつもの小泉氏と違った。「皆さんこんにちは。小泉進次郎です。私はこの度の自民党総裁選に立候補いたします」滑り出しはいつも通りだったが、自身が掲げる理念や政策を語る口調は普段より早口で、額にはうっすらと汗が浮かんでいく。たびたび資料に目を落としながら話すのも、小泉氏らしくないと言えば、らしくない。初めての総裁選に挑む立場。しかも10人以上が出馬を模索した告示前から本命視される中での「第一歩」がいつも通りであるはずがない。記者会見を見守った議員の一人は「進次郎さんも人の子だということだ」とつぶやいた。とはいえ、記者会見は、小泉氏のコミュニケーション能力を見せつける場ともなった。

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