親会社の古河電工からの自立は着々と進むが、旧村上ファンドの攻勢はかわせるのか。
2024年11月号 BUSINESS
「何とか最下位は免れて良かったけれど、大枚をはたいただけの効果は果たしてあったのか。相変わらず知名度は低いまま。何の会社か知る人が少ない」
アルミ圧延の国内最大手で世界3位、UACJの中堅社員は自嘲気味に話す。同社は2024年からプロ野球、東京ヤクルトスワローズとトップスポンサー契約を結んだ。ホームゲームのユニフォームの右袖にはUACJのロゴが入り、神宮球場のバックネット裏に看板も掲げた。しかし今シーズンは中日ドラゴンズと最下位争いが続き、シーズンは5位で終了。スポーツ新聞などメディアの注目度も低いままだった。UACJは13年に古河電気工業の子会社である古河スカイと住友金属工業(現日本製鉄)系の住友軽金属工業が統合して発足した。知名度向上は悲願だったのだろう。昨年10月には創立10周年を記念して社歌を作り、25年末までに産経新聞社が入る大手町の東京サンケイビル ………
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