2024年12月号 連載
「自公過半数割れか?」という見出しが躍る総選挙後半戦。各メディアによる小選挙区ごとの当落予測が連日報道された。私が住まう神奈川県18区ではNHKの出口調査でも混沌としていて予測がつかないといわれていた。なるほど開票日の速報値と最終結果には、乖離があった。
私は、自民党所属7期目の現職神奈川県議会議員であるが、10月15日公示日を目前にした12日に離党届を提出した。18区の自民党候補者を支援できないという理由からだった。
金銭的精神的被害を多数の信者が訴えている「旧統一教会」。文科省が解散命令請求を司法に求めている当該教会と当該候補者が決別した証拠がないのだ。不信感を抱きながら、地域でその候補者への支援を訴えることはできない。故に離党したのだ。
メディアに訴え、オンライン報道され、動画が配信された。しかし、残念なことに、当該候補者は比例当選してしまった。ダブル裏金と統一教会という最悪の環境でも自民党候補者を比例当選させてしまった18区有権者に対し、私は真実を伝え続けたい。
神奈川県議会議員 小川久仁子