大ボラ吹き/NTTドコモ「銀行」八方塞がり/新社長に汚名

「銀行業参入」を威勢よくぶち上げた前田新社長だが、手立てがない中、「当面延期」の白旗を上げるのか。

2025年5月号 BUSINESS

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大ボラ吹きの汚名を背負うことになるのか。銀行業への参入を高らかに宣言していたNTTドコモが、「白旗」を上げる窮地に立たされている。「銀行は大変重要な機能で必要なピース。M&Aや自分たちで立ち上げるやり方など、さまざまな検討を進めている」2024年6月18日に開かれたNTTドコモの社長就任会見。壇上に立った前田義晃新社長は銀行業参入の方針をぶち上げた。その後もメディア各社のインタビューを通じて、「24年度中に方向性を示す」と豪語。大半のメディアは「ここまで言うのだから、銀行買収のメドがほぼついているに違いない」と受け止めていた。ところが、いつになってもドコモから方向性が示されない。買収の最有力候補として名前が挙がってきたのが住信SBIネット銀行だ。実際、同行の買収に向けて交渉を進めたものの、SBIホールディングスの北尾吉孝社長が「NTTドコモの提案に納得しなかった ………

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