関税は第一弾で、通貨調整つまりドル安が第二弾として続く。挙げ句の果ては「百年債の米国債」押し付けか。
2025年5月号 BUSINESS [用心棒が「みかじめ料」]
「攻撃、攻撃、攻撃」、「非を絶対に認めるな」、「勝利を主張し続けろ」――。米大統領の若き日の成り上がり物語、映画「アプレンティス」。トランプ氏は辣腕弁護士から「勝利の3つのルール」を伝授される。今回のトランプ関税騒動にも、そのルールはソックリ当てはまる。振り回されたのは堅気の衆だ。4月2日、「相互関税」として思い切り高めの税率を投げつける。日本などが腰を抜かし、米国に税率引き下げを申し入れる。その数は75カ国・地域。その間、貿易戦争を懸念して世界の株価は急落し、みんなが「トランプ恐慌」に震え上がる。そのタイミングを見計らったように、4月9日に相互関税の上乗せ部分については90日間の執行猶予を打ち出す。ただし執行猶予するのは、米国に交渉つまり譲歩を持ちかけてきた国と地域であり、報復関税で歯向かう中国には145%の高関税を宣言する。攻撃、攻撃、攻撃のトラ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。