日産を蝕む「優雅な社外取」/永井、木村、井原は責任不問

年収2千万円以上。ろくに監督もせず、執行に首を突っ込んだ。それなのに責任を取らない。

2025年5月号 BUSINESS

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日産自動車は4月1日から、執行役員制度を廃止、常務執行役員、専務執行役員、副社長の肩書きをなくした。旧制度で役員数は55人に達したが、12人にまで削減した。顔ぶれも大幅に入れ替わり、執行役5人のうち内田誠社長と副社長3人の計4人は業績悪化の責任を取る形で退任した。

評判の悪い3社外取締役

日産は昨年11月7日に発表したリストラ策「ターンアラウンド計画」の進捗具合が遅いことが社内外で指摘されてきたが、その要因の一つは、役員数が多過ぎて意思決定が遅くなることだった。ホンダとの経営統合交渉が破談となったのも、日産の改革の動きの鈍さにホンダがいら立ったからだ。こうした組織風土を改めるために日産は役員制度を大きく変えた。新体制は次のようになる。(※は新任。▲は経営会議メンバー。MCは地域を統括するマネジメントコミッティの略。TdCはtotal delivered costの略。敬称略)【執行役】イヴァン・エ ………

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