また繋がりにくい!/「楽天モバイル」通信品質再燃

5期ぶりに通期黒字を達成したものの株価は軟調。契約数の伸び鈍化と通信品質が原因だ。

2025年5月号 BUSINESS

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楽天グループの2024年12月期の営業損益は前年同期に比べて2657億円改善し、529億円の黒字となった。通期の営業黒字は5期ぶり。楽天グループがモバイル事業に本格参入したのは20年12月期だったが、「ケータイ」を始めてからは初めて通期で黒字となった。

タクシー運転手に自ら営業

これまでの5年で、携帯電話の基地局整備などに使った設備投資額は1兆円以上にのぼる。それが重荷となり、毎年千億円規模の赤字が続いてきた。同じグループのネット通販「楽天市場」や金融事業「楽天カード」などで利益を稼いでも、モバイル事業でたちまち利益が消えてしまう構図が続いてきた。そんななかで三木谷浩史会長兼社長が公言してきたのが24年12月期中のモバイル事業の単月黒字化だった。周囲からは「実現困難」と指摘されてきたが、どんな高い目標も一度決めたら必ず達成するという文化が創業以来根付いているらしい。モバイル事業のEBITD ………

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