信用組合/不祥事続出でも「高金利」預金集めに奔走

25の信組に計2075億円の公的資金注入も、いまだ完済事例なし。――かつての破綻信組の過ちを繰り返すのか

2025年5月号 BUSINESS

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「金利ある時代」に突入し、預金獲得競争が激化している。ネット銀行に対抗して、四国の第二地銀ではインターネット支店限定ながら、定期預金(1年)で0.70~0.85%といった金利を提示している。メガバンク3行の0.275%(2025年4月1日現在)と比較すれば、かなり高い水準だ。そんななか、突出して高い金利を提示しているのが一部の信用組合だ。期間限定など諸条件あるものの、あすか信用組合(東京)や横浜幸銀信用組合(神奈川)では、定期預金(1年)で1.25%、ウリ信用組合(北海道)に至っては、定期預金(5年)1.75%を掲げていたりする。こうして高金利で集められた預金は、より高い金利で貸し出す必要があるため、歓楽街の飲食店や不動産・金融関連など「わけあり」「すじわる」の貸し出しに回ることもありそうだ。現在の状況は、平成金融危機前に酷似している(金融関係者)との声も囁かれ始め ………

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