トランプ2.0/「大学こそ敵だ!」/米「科学技術覇権」は終わった

「大学は知識や真実を勝手に作り上げ、社会を洗脳している。教授は敵だ」(ヴァンス副大統領)

2025年5月号 LIFE [大リストラの嵐]

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米国の大学はイノベーションの源泉である。Google、Apple、Facebook(Meta)、Amazon、Microsoftなど世界経済を牽引する巨大ICT企業は、いずれも大学をベースに設立された。その大学が今、トランプ2.0の出現で危機に晒されている。「トランプ大統領令が研究機関をカオスに陥れる」(『Science』 2/5)「米国の科学は脅威に晒されている」(『Nature』 3/3)「トランプは米国の大学に恐怖政治を突き付けた」(『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション』 3/12)米欧の科学雑誌はこぞってトランプ政権の科学技術に対する攻撃に警鐘を鳴らしている。とりわけ標的となっているのが大学である。トランプ政権にとって大学はリベラルの温床であり、叩き潰す第一の標的なのだ。キーワードはDEI、LGBT、気候変動・環境、ワクチンである。なかでも多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion) ………

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