剛腕で名高い郭氏は鴻海の経営から離れているが、今も個人で10%超を保有する大株主。
2025年5月号 DEEP
日産自動車の買収を狙っているとされる台湾の鴻海精密工業が4月9日、都内で「EV戦略説明会」を開催した。同社でEV事業の最高戦略責任者を務める関潤氏は「鴻海がどんな会社かを知ってもらうためのイベント」と前置きしたうえで、鴻海の企業像や実際にEV事業でどのようなクルマを造っているのかを説明した。鴻海の2024年12月期の売上高は前年同期比11%増の6兆8596億台湾ドル(約30兆8682億円)、純利益は7%増の1527億台湾ドルとなり、ともに過去最高を記録した。売上高では台湾最大の企業だ。鴻海は51年前にテレビのつまみの製造会社として創業し、米アップルのスマートフォン「iPhone」やゲーム機などの受託製造で業績を大きく伸ばしてきた。「鴻海から顧客の名前を明らかにすることはない」(関氏)ことも顧客から信頼され、受託の仕事が増えてきた一因だという。現在は「3+3」という経営戦略を進め ………
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