スクープ/バイオユニコーン「Spiber」が途方もない大赤字

売上高4億円に対し最終赤字は295億円。肝心の米国工場はいつまでたっても稼働しない。

2025年6月号 BUSINESS

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期待のバイオベンチャーとして多額の資金を集めてきた「Spiber(スパイバー)」(山形県鶴岡市)が経営破綻の危機に直面している。このほど開示された2024年12月期決算(単体)では売上高4億円に対し、営業赤字は前の期より縮小したとはいえ48億円に達する。さらに特別損失があり最終赤字は295億円に拡大した。債務超過になったわけではないが、資金繰りが厳しい。財務諸表の注記には「継続企業の前提(ゴーイング・コンサーン)に関する注記」として「当社は(中略)継続的に営業損失を計上しており(中略)金融機関と締結している返済期日が2025年12月28日に到来する金銭消費貸借契約について、返済資金の確保に懸念が生じて」いるとある。年末の返済予定は362億円もあり、たしかに自力ではどうしようもない。会計監査人は大手のPwC Japan。23年12月期は71億円の営業赤字だったが、こうした注記はなか ………

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