トランプ2.0が4年続けば、10年後には間違いなく中国が科学技術覇権を握ることになるだろう。
2025年6月号 DEEP
「中国を再び偉大な国に?(Make China great again?)」トランプ政権の大学に対する攻撃を皮肉った「原子力科学者会報」のタイトルだが、冗談ではなく、トランプ2.0が4年続けば、10年後には間違いなく中国が科学技術覇権を握ることになるだろう。最大の標的となっているのは名門ハーバード大学である。ハーバード大学は英国植民地時代の1636年に創設された米国最古の大学である。ジョン・F・ケネディ、ジョージ・W・ブッシュ、バラク・オバマら8人の大統領のほか、160人を超えるノーベル賞受賞者を輩出している。トランプ政権はハーバード大学をリベラルの牙城と捉え、執拗な攻撃を加えているのだ。
4月11日、トランプ政権はハーバード大学のアラン・ガーバー学長に書簡を送り10項目の要求を突き付けた。10項目には「ガバナンス・リーダーシップ改革」「採用改革」「入試改革」「留学生入試改革」「多 ………
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