号外速報(7月15日 10:00)
2025年7月号 POLITICS [号外速報]
新聞やテレビでは「事実上の政権選択選挙」と騒がれた7月20日投開票の参院選。だが不思議なことに、首相の石破茂率いる与党・自民党からは、何が何でも勝ち切るという強い意思が感じられなかった。公約では有権者の期待が高かった消費税減税を早々と封印し、選挙の陣頭指揮をとる幹事長の森山裕はなんと「国民」ではなく「消費税を守り抜く」と発言。さらに選挙期間中には、トランプ大統領から日本の輸出品に25%の関税を課すという書簡を一方的に送りつけられ、参院予算委員長を務める鶴保庸介の「運のいいことに能登で地震があった」という失言のオマケまでついた。なぜ、勝つ気が見えなかったのか――。自民執行部にとって、参院選で勝とうが負けようが、非改選を含めて参院の過半数を維持できる50議席を取ろうが取るまいが、極論すれば、政権維持に直結しなかったからだ。
読者には釈迦に説法ながら ………
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