「外国人特需」で潤うニセコでも「参政党」候補が善戦

きっかけは些細。人口の2割弱を占める外国人に対する地元民の嫌悪感が増している。

2025年9月号 LIFE

  • はてなブックマークに追加

7月20日に投開票された参院選。北海道選挙区の最後の3議席目を巡って、当選した自民現職の岩本剛人に約8500票差まで詰め寄り、次点となったのが参政党の新人、田中義人だ。

外国人が居抜きで買う

田中はニセコ地域の中心、倶知安町の元町議。3期目の途中で辞職し、北海道議選、衆院選に参政党の公認候補として立候補したものの、相次いで敗れ、今回の参院選に臨んだ。地元では、外国人による土地買収の問題点を早くから指摘し、マスコミにも積極的に情報を提供してきた人物として知られる。地元ニセコ地域での田中の得票は当選した自民党と立憲民主党の三人の候補を抑え、トップだった。「日本人ファースト」の参政党の訴えが、外国資本によって潤ってきたはずのニセコ地域で支持を得るのはなぜか。「人が雇えない」。ニセコ地域の観光施設では、ごく普通のチケットや物品の販売員でさえ、時給2千円でもなかなか集まらない ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。