荒ぶる神谷氏ら/関西出身の「保守政治家」

SNSを駆使した「ベンチャー政治家」が過大な影響力を持つようになった状況は危険だ。理性を欠いた情念の政治が支配する事態を許してはならない。

2025年9月号 LIFE [保守の新潮流]

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参議院選挙が終わり、政治情勢は一段と流動化した。参政党などの極右路線が若年層を中心に支持を広げ、自民・公明連立政権が過半数を割った――これが大方の見方である。私は少し異なる視点を持つ。社会の不満を巧みに捉えた関西勢が「保守」を掲げ、影響力を拡大したと考えている。注目するのはリーダーの経歴だ。参政党の党首・神谷宗幣氏(47)は、福井県高浜町の出身だが、関西大学への進学を機に大阪に拠点を移し、吹田市議会議員、自民党大阪13区(東大阪市)支部長などを歴任した。自民党時代には衆院選や府議選で落選も経験している。特筆すべきは、2013年4月にYouTubeチャンネル「CGS」を立ち上げたことだ。国民民主党の玉木雄一郎代表(56、香川県出身)の「たまきチャンネル」よりも5年3カ月早く、現在の登録者数は約49万2千人に上る。さらに19年4月には「政党DIY」チャンネルを開設し、誰もが ………

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