米中の海外展開の誤算、持て余す島忠の経営、為替見通し。迷経営者になりはしないか。
2025年10月号 LIFE
「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングと並び流通業界の勝ち組と言われてきたニトリホールディングス(会長・似鳥昭雄氏)の先行きに暗雲が立ち込め始めている。グローバル戦略の橋頭堡だった中国で店舗閉鎖が相次ぎ、苦戦。悲願の米国事業はトランプ大統領の関税政策でとどめを刺された。金城湯池の日本では競争力の源泉だった低価格路線が円安による価格上昇で陰りが見える。
「2023年末までに中国で100店を目指します」。22年11月、ニトリが初めて北京市に出店した記念式典。ビデオで挨拶した創業者の似鳥氏が高らかに宣言し、列席者から拍手がわいた。式典には垂秀夫駐中国大使(当時)も駆けつけて「北京の人々に豊かな住まいを提供し、歓迎されるだろう」とイベントに花を添えた。その時点の中国での出店数は59店。一年足らずで7割増となる意欲的な発言に大風呂敷に慣れっこな中国人も ………
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