最低賃金に波乱/赤澤担当相が 「露骨な政治介入」

「6%ちょうどなんて認められない。もっと上げて貰わなければ困る。これは政治判断だ!」

2025年10月号 POLITICS [もう無茶苦茶!]

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最低賃金に波乱が起きている。厚生労働省の審議会が都道府県に提示する「目安額」の決定を巡り、赤澤亮正経済再生相が大幅な引き上げを求めて政治介入しただけでなく、全国の知事にも目安額を上回る決定を求めるなど、なりふり構わぬ姿を見せているからだ。石破茂首相の懐刀として知られる赤澤氏は今夏、トランプ関税を巡る交渉で日米間を何度も往復したが、米国滞在中も全国の知事に最低賃金の大幅な引き上げを求めて国際電話を掛けまくり、全都道府県が時給千円を超える水準で決着した。赤澤氏がここまで強い執念を見せたのは何故か。それは参院選で与党が大敗し、自民党内から退陣圧力が高まる石破政権を延命させるため、政権が掲げる「2020年代に最低時給1500円」との目標達成に道筋を付け、政権浮揚の突破口にしたいとの思惑があったからだ。実際、赤澤氏から大幅引き上げの圧力をかけられたという ………

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