北尾SBI Vs したたかな東北銀行/「地銀連合」は砂上の楼閣

3年ぶりに地銀に出資。SBI新生銀行の再上場を控え、投資家に成長期待を抱かせられれば、それで良い……。

2025年10月号 BUSINESS

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弱小地銀を寄せ集めた先に、何が待っているのだろうか。SBIホールディングス(HD)が掲げる「第4のメガバンク」構想だ。SBI新生銀行を中核に、全国各地の地方銀行と連携し、業務やシステムの効率化を図ることを指す。2019年に島根銀行と資本提携を結んで以来、提携先は9行に達している。そして8月、10行目が加わった。岩手県の東北銀行だ。全国の地銀は100行を切った。その1割と提携したと言えば聞こえは良いが、どれも県内下位行ばかりで、実態はとても「メガバンク」とは呼べない。数字を見ても明らかだ。地銀10行とSBI新生銀を合わせても、総資産は35兆円。ふくおかフィナンシャルグループに毛が生えた程度で、準メガバンクの三井住友信託銀行やりそな銀行にも遠く及ばない。それ以上に重要なのは、SBIHDとがっぷり四つに組み、メガバンクに伍する規模を目指すという気概が、当の地銀からは感じられ ………

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