2025年12月号 BUSINESS
長年、株価の高さと、創業者の歯に衣着せぬ言動で市場関係者から注目されてきたモーター大手のニデックがいま、大きな危機に直面している。
東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)は10月28日、ニデック株を「特別注意銘柄」に指定した。同銘柄は有価証券報告書などに虚偽の記載をした場合などに指定され、1年後の審査を経て内部管理体制の改善ができていないと判断されれば上場廃止となる。この制度は2007年にできた前身の「特設注意市場銘柄」の運用が厳格化されて24年に発足、かつては粉飾決算をした東芝が指定されたことがある。ニデック株が「特別注意銘柄」に指定されたのは、本誌11月号の「不適切会計の嵐吹くニデック」で報じたように、同社では経営陣が関与、または認識の下で資産の評価損の時期を恣意的に検討していた可能性があることが発覚し、現在、会社から独立した第三 ………
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