「TSMC」の成功を受けて、二匹目のドジョウを狙う台湾。先行する日本勢は…
2025年12月号 BUSINESS
創薬支援を行う医薬品開発・製造受託(CDMO)業界の動きが活発化している。なかでも治療効果が高い上、副作用も少ないバイオ医薬品のCDMO市場は高成長が続くとあって、台湾政府も「第2のTSMC」を目指して、2年前にスタートアップを立ち上げた。CDMO業界は群雄割拠の様相を呈するが、先行する日本勢にとって、新たな脅威となる可能性もある。受託生産で先駆ける半導体業界は、薬品受託のCDMOになじみやすい。2011年に本格参入した韓国サムスングループのサムスンバイオロジクスは半導体で成功した猛烈な大型設備投資攻勢で、他社を引き離す戦略を踏襲し、いまや「世界最大のバイオ医薬品生産能力」を自負する。製薬企業に選ばれる基準はコスト力と納期、生産能力、技術力それに規制対応力とみていて、「納期遵守率については100%を達成している」という。中長期的にもっとも高い成長が見込める抗体薬物 ………
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