安倍銃撃犯・山上達也/死刑か否かは「9人の評決」

判決は有権者から無作為に選ばれた裁判員6人と裁判官3人が評議し、多数決で決める。

2025年12月号 DEEP

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安倍晋三元首相を手製銃で射殺したとして、殺人罪などに問われた元派遣社員、山上徹也被告(45)の裁判員裁判が奈良地裁で始まった。最大の争点の量刑を巡って、死刑求刑も予想される検察官と情状酌量を求める弁護人の攻防が続いている。他の死傷者も出かねなかった犯行の危険性と、一家を崩壊させた世界平和統一家庭連合(旧統一教会、以下教団)への恨みから犯行に至った経緯のどちらを重視するかが、判決を左右すると見られる。起訴状によると、被告は2022年7月8日午前11時半頃、奈良市内の路上で、手製銃から弾丸数発を2回発射し、元首相に命中させて死亡させた。武器等製造法違反(銃砲製造)、教団施設が入ったビルへの発砲による建物損壊、銃刀法違反(所持、発射)、火薬類取締法違反(火薬製造など)の罪でも起訴されている。

検察は「今回も死刑求刑」か

被告は10月28日の第1回公判で「(起訴状に書かれている行為は) ………

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