2026年2月号 BUSINESS [「暗闇の森」を歩く]
「我々はモンロー主義をもはや忘れることはない。我々の新しい国家安全保障戦略(NSS)のもと、西半球における米国の優越性について二度と疑問を持たれることはないだろう」――。トランプ米大統領の仕掛けた、ベネズエラのマドゥロ大統領の拘束をめぐる米国の軍事作戦は、新NSSで謳った「モンロー主義のトランプ系」(トランプ氏はこれを「ドンロー主義(the Donroe Doctrine)」と呼ぶ)の遂行にある。トランプ政権は勢力圏とみなす西半球における自国の権益を確保するため、対立国のレジームチェンジ(体制転換)を図った。国際社会にとって、中国やロシアが力による現状変更を試みる緊迫の局面のさなか、既存のリベラル国際秩序の形成を主導してきた米国がその役割を放棄し、国際法を無視して隣国を攻撃した衝撃は大きい。今回の米国による軍事作戦は、西半球という地域にとどまらず、大国が中小規模 ………
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