時価総額17兆円超えは、世界最高性能の発電用ガスタービンを手がける高砂製作所の賜物だ。
2026年4月号 BUSINESS
2月10日、三菱重工業の株価は5152円まで上昇し、株式分割考慮後の上場来高値を付け、時価総額は17兆2292億円を記録した。三菱重工の祖業は1884年に創業者の岩崎彌太郎が政府から長崎造船局を借り受けて展開した造船事業だ。その流れを汲む長崎造船所は長らく三菱重工の保守本流だった。最近の長崎造船所は造船不況の傷も癒え、海上自衛隊向けのハイテク護衛艦建造で気を吐く。しかし、今回の上場来高値は世界最高性能の発電用ガスタービンを手がける高砂製作所(兵庫県高砂市)がもたらした。同製作所の前身は1962年に発足した神戸造船所傘下のタービン専門工場だ。翌63年に高砂製作所として独立、ガスタービン1号機を出荷した。爾来60年以上、日本のガスタービン産業を牽引してきた。三菱重工の非主流だが昨年4月、社長に就任した伊藤栄作氏の出身母体でもあり、高砂製作所は今や「総裁派閥」なのであ ………
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