「老害と女帝」はびこるホンダ/醜悪極まる「社長降ろし」の舞台裏

赤字転落で始まった「三部おろし」。主導するのは90歳の川本元社長と85歳の雨宮元副社長、そこに通じる女性役員だ。

2026年7月号 BUSINESS

ホンダで一部の取締役や有力OBらが結託した三部敏宏社長を引きずり降ろそうとする内紛が勃発し、コーポレートガバナンスを大きく揺るがし始めている。「内紛」は事業戦略にも影響を及ぼしている。中国勢の台頭や人工知能(AI)との融合など自動車産業全体が過渡期にある今、ホンダの経営は「内憂外患」にさらされている。

経営の肝は営業が担う歴史

5月14日、都内で記者会見したホンダの三部氏は「しばらく先行き不透明な時代が続くので、事業戦略を柔軟に変えていく」と語った。この日ホンダは、電気自動車(EV)戦略を大幅に見直す新たな事業戦略を発表。「ビジネスアップデート」と題したその説明会において、三部氏は社長就任直後の2021年に自ら掲げた、40年にホンダが売る新車のすべてをEVと燃料電池車(FCV)にする「脱エンジン計画」の撤回を表明した。同時に発表された26年3月期決算では、上場以来初の赤字となる4239億 ………

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