2026年7月号 BUSINESS
欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は5月29日、26人の委員を集めたトップ会合をベルギー・ブリュッセルで開いた。議題は中国で、補助金の後押しによる低価格品の過剰輸出を巡り、セーフガード(緊急輸入制限)の対象産業拡大といった対抗策について議論された。
会合は非公開だったが、その後に公表された短いステートメントにざわめきが起きた。「コミュニケーションチャネルが開かれている限り、中国は重要なパートナーであり、関与と対話は継続する」。コミュニケーションが途絶えたと判断したら、中国は重要なパートナーでなくなり、関与と対話を打ち切る――。そう読みとれる過激な内容だったからだ。ステートメント公表の数時間後、欧州委は慌てて「コミュニケーションチャネルが開かれている限り」という一文を削除した。広報担当者は「メモを取り違えた事務的なミス」とするが、中国を「仮想 ………
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