2026年7月号 BUSINESS [「半導体」企業研究]
大手半導体メーカー、ルネサスエレクトロニクスが迷走の真っ只中にいる。元凶は事業撤退を続ける経営陣にある。現場ではベテラン従業員に対し、「能力不足」のレッテルを貼り、退職へ追い込む事例が多発する。賃上げに後ろ向きで、従業員の平均給与は減少している。それにもかかわらず、株価を背景に巨額報酬を得る経営陣。短期の時価総額にこだわり、徹底したコストカットが長期の成長を支える自社の開発力や技術力の低下を招く恐れもある。日立製作所、三菱電機、NECの半導体部門を統合し、2010年4月に発足したルネサス。主力事業の赤字拡大などで業績不振に陥り、官民ファンドの産業革新機構(現INCJ)から約1500億円の公的資金を受け、複数回のリストラや工場閉鎖などで2万人以上の従業員を削減し、経営再建を果たした。その立役者といえるのが産業革新機構から送り込まれた現在の社長兼最高経営責 ………
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