連載Dark Forest/「軍拡」競う「再軍備」時代/「防衛産業」が経済成長の柱に

2026年7月号 BUSINESS [「暗闇の森」を歩く]

世界各国の軍事動向を分析しているスウェーデンのシンクタンク・ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は4月、世界の軍事費が急増を続けているという報告書を発表した。それによると、2025年の世界の軍事費の総額は、2兆8870億ドル(約460兆円)となり、1988年の統計開始以降、最大となった。重要なのは、世界的な軍拡の動きは一過性ではなく、長期的に続くと見られている点だ。専門家の多くは、冷戦終結後に続いてきた軍縮の時代は終わり、世界は再び軍拡を競い合う「再軍備」の時代に入ったとみている。軍拡が今後も続くとみられる中、懸念されるのが、各国政府の予算配分をめぐり、景気刺激や需要創出という目的のために軍事費を拡大する「軍事ケインズ主義」に陥りかねないという点だ。高市政権は経済成長戦略に関して重点的に投資する17の戦略分野の一つに「防衛産業」を指定し、防衛関連銘柄の上 ………

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