2026年8月号 BUSINESS
JR名古屋駅から北へ歩くこと約10分。こじゃれた赤煉瓦の建物が並ぶ広大な公園に突き当たる。通称「ノリタケの森」。東証プライムに上場する日本初の洋食器メーカー、ノリタケの本社工場跡を再利用した敷地で、広場、ミュージアム、レストラン等と地元市民の憩いの場となっている。「名古屋市の認定地域建造物資産として指定されているが、売却すれば500億円は下らない」(不動産ファンド幹部)とされる大型物件である。「お宝」資産を保有する1904年創業の老舗のもとに、最近はダークスーツに身を包んだ一行が訪問している。「プライベート・エクイティ(PE)と呼ばれる企業買収ファンドや、同ファンドの意向を受けてMBO(経営陣による非公開化)を売り込みたい金融機関のバンカーたちだ」(企業法務担当の弁護士)TOTOやNGK(旧日本ガイシ)、日本特殊陶業と構成する企業集団「森村グループ」の一員で ………
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