2026年8月号 BUSINESS [経済断影]
高市早苗政権が2040年度までに官民で総額370兆円超の投資を計画する成長戦略をまとめた。半導体や人工知能(AI)、エネルギーなど今後の戦略的な成長分野に対する積極的な投資を図るため、まず政府が資金を投入し、それを呼び水に民間の潤沢な資金流入を促すシナリオを描く。積極財政派で知られる高市首相は、政府の予算編成方式も改め、一律の予算要求から戦略分野は対象外とするなど、着実な投資を積み重ねて日本経済の底上げを狙う。肝心の戦略投資は17分野で62の製品・技術と多岐にわたる。各省庁が提示したメニューが並び、総花的な印象は否めない。何より政府として「年10兆円の追加支出」を機械的に盛り込んだものの、実際の投資想定額は示していない。これは金融市場が財政規律を懸念して長期金利が上昇する事態を恐れてのことだという。そもそも政府が音頭を取る戦略分野に民間からの投資が思 ………
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