「再生医療ベンチャー」の旗手/「ヘリオス」鍵本忠尚社長がダッチロール

2026年8月号 DEEP

新薬の承認申請は本当にされるのか――。再生医療ベンチャーの旗手である「ヘリオス」が、正念場を迎えている。急性呼吸窮迫症候群(ARDS)治療薬の日本での申請について「ほぼ準備が整った」と表明したのが2025年4月。期待を持たせた鍵本忠尚社長だが、その後、申請はされず1年が経った。そのような中、ヘリオスが美容外科クリニックから訴訟を起こされるトラブルが発生。鍵本氏への不信が高まっている。

森下竜一氏と双璧の辣腕

鍵本社長の経歴は華麗だ。九州大学医学部を02年に卒業すると米シリコンバレーのJETROでインターンを経験。帰国して病院で研鑽を積むと会社を立ち上げ、眼科手術用補助剤を欧州で上市し、若くして成功をおさめた。鍵本氏は次に理化学研究所にいた高橋政代氏と組むと、11年にヘリオスの前身となる「日本網膜研究所」を設立。高橋氏は、目の難病の患者にⅰPS細胞由来の網膜細胞を移植する世界初の偉業 ………

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