2026年9月号 BUSINESS
「ちょっと恥ずかしいですよね」8月上旬、セブン&アイ・ホールディングスの取引銀行幹部は苦笑した。約1週間前、セブン&アイが検討していたポーランド最大手のコンビニチェーン「ジャプカ」への出資見送りを発表したことへの感想だった。この案件は7月16日、日本経済新聞電子版がいち早く報じた。セブン&アイは交渉の事実を認め、リリースに「開示すべき事項を決定した場合には、速やかに公表してまいります」と記した。これは俗に、報道内容を事実上認め、機関決定後に正式発表する際の常套句である。セブン&アイは7月1日付の組織改編で、グローバル展開の要となる国際事業統括室を新設し、ジャプカ受け入れの態勢を整えていた。買収入札の締め切りは17日早朝(日本時間)。同社は余裕をもって吉報を待っていた。ところが、ジャプカ側から「別の交渉相手がセブン&アイを上回る条件を提示した」と ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。