2026年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

再建を託されたピーター・ローデウェイク・シャッツ新社長
玩具・ベビー用品の量販店大手「日本トイザらス」(川崎市幸区)の信用不安が深刻だ。5月になってようやく官報に公告された25年12月期の決算要旨によれば、営業損益は27億8800万円の赤字だった。店舗リニューアルなどで集客力の回復を図ったほか、ZOZOTOWNなどへの出店で遅まきながらEC(ネット通販)分野の強化を図ったものの、売上高は前期比7.0%減の752億円にとどまり、営業赤字幅は約10億円拡大した。書き入れ時の秋から冬にかけてECのシステムトラブルが発生したのも痛かった。特別損失もあり最終赤字は37億5900万円に達した。
コロナ禍が始まった20年に営業赤字に転落して以降、赤字は実に6期連続で、最終赤字の合計は206億円に上る。自己資本比率は27.8%と財務内容はまずまずだが、23年からは取引行に在庫(動産)を担保提供するようになった。
この間、社長もコロコロ代わった。22年就任のテイラー・リチャード・コリン氏は1年余りで辞任。後釜にプーマジャパンやラコステジャパンのトップを歴任した“プロ経営者”の李孝氏を据えたが、今年1月やはり辞任に追い込まれた。少子化が進むなか、もはや打つ手なしのようにもみえるが、新社長として登場したのが、香港の親会社を長年率いたピーター・ローデウェイク・シャッツ氏。米トイザらスの連邦破産法11条(チャプター11)申請を乗り越えてきた“切り札”で、日本事業を立て直す意気込みは感じられる。
ただ、ここにきて一部の仕入先は取引の条件として保証金を差し入れるよう要求している模様だ。退職者が相次いでいるとの情報もある。確認のため会社に取材を申し入れたが「回答は控えます」とのことだった。