日本政治の現在地/「頭数」のリアリズム/芹川洋一・コラムニスト

すべては支持率次第。「無難なことはしない」のが高市流。どこまで押し切れるか

2026年11月号 POLITICS [内閣支持率の虚空]

高市早苗政権が発足して10月21日で1年になる。2025年10月、公明党から日本維新の会に連立を組み替え、26年2月の衆院選大勝で政権基盤を固めた。9月には改造人事で新たな陣容を整えた。野党は立憲民主党と公明党による中道改革連合が衆院選で惨敗し、結党から8カ月で事実上解体、日本政治のありようは激変した。この1年、痛感させられたのが「政治は数、数は力」という政治のリアリズムだ。田中角栄が残したとされる言葉で、そのあとに「そして力はカネ」が付け加わっていたというが、それはまた別の話だ。類似の表現で「頭をかち割る代わりに頭数を数えるのが民主主義だ」というウィンストン・チャーチルによるものらしい格言もある。現在の日本政治の支配原理もまさしく「頭数」である。この臨時国会への対応や来年秋の自民党総裁選をにらんだ場合、「数」を念頭に置いた政治の駆け引きがさらに強まる ………

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