読者の声

2014年4月号 連載

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東日本大震災から3年が経過したが、福島原発事故の被害地域では今なお多くの住民の方々が、先祖代々のかけがえのない故郷を追われ、不自由な生活を強いられている。東京新聞によれば福島県内の「原発関連死」は千人を超え、汚染水など多くの問題が未解決のままである。

今や原発ゼロは世界の常識になりつつあり、アメリカではコストが高いという事実を認めて相次いで原発の新設がキャンセルされ、稼働延長の許可も行っていない。一方日本では、良識ある国民の意見が全く尊重されず、原発によって利益を得る一部の人々の意見が優先され、再稼働をすすめようとしている。未だ収束できない事故を起こしながら、その反省が活かされていない現状に強い不安を覚える。

日本には、IGCC(石炭ガス化複合発電)を始め未来を拓く素晴らしい技術があり、もはや原発は不要なのだ。私たちは、こうした事実を広めながら、子供たちの明るく希望ある未来の為に原発ゼロを実現していきたい。

城南信用金庫 理事長 吉原毅

   

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