読者の声

2018年8月号 連載

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「FACTA4月号」に掲載された「恐るべきアマゾン『異次元商法』」という記事を読んだ。米アマゾンによる金融、コンテンツ(メディア)市場への侵攻、これを受けたメーカーの疲弊。市場を席巻するアマゾンの勢いはとどまりそうになく、数年後、日本も同様の事態に見舞われているだろうと誰もが予想する。

日本国内では同時期、アマゾンジャパンが、公正取引委員会から独禁法違反の疑いで立ち入り検査を受けた。自分が身を置くのは通信販売業界であり、「アマゾン商法の実態」という記事を書いた。アマゾンから割引販売の補填を求められた事業者にインタビューした。

業界紙は、専門性の高い記事が要求される。一方で、時に事を矮小化して捉え、「通販」という一側面から問題をみがちになる。米アマゾンの侵攻しかり、よりマクロな視点から問題の本質に切り込む「FACTA」は、自分の視野を広げてくれる。

今後も政治、経済、社会が抱えている表裏に是々非々で切り込む誌面に期待したい。自らも一人の記者として、そのような姿勢で取材対象に向き合っていく。

通販新聞社編集局記者 佐藤真之

   

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