2018年10月号 連載
出産・結婚を機にヨーロッパへ移住して10年が過ぎ、日本社会への関心は薄まるものと思っていましたが、仕事で日本の方々とお付き合いすることも多く、逆に改めて関心が高まりました。そんな時にFACTAを勧められました。
興味を持って読んだのは、6月号の「テレ朝『セクハラ告発』の真相」です。テレ朝の会見において腑に落ちなかった点が説明されていました。しかしセクシャルマイノリティに対する議員発言など、日本社会で人権を軽んじても許されるという風潮は終わらないようです。あらゆるハラスメントは個人が理解して止めるものではなく、社会のルールとして禁止されるべき問題ではないでしょうか。
かつて「大人の男性」性を持つ人々ばかりで回されていた時代がありました。しかし、異質なものを弾いていけば、社会の枠は小さくなるばかりです。異なる属性に背景やアイデンティティを持つ人々の人権が保障され、自由に働き消費できる社会の方が、生産性はずっと高くなると思います。ダイバーシティがビジネスに与える好影響などをテーマにした記事をぜひ読んでみたいと思っています。
自営業 Michiru U. Matsumoto