2019年6月号 連載
鷹、フクロウなど猛禽類、野鳥を1日中じっくり撮影することをライフワークにしている。たまに猫などペット本の写真撮影を依頼されることもあり、写真は撮るのも見るのも大好きである。
今年で写真販売の営業を続けてちょうど30年目。風景・旅行などの写真を専門にする会社を経て、16年前にニュース写真を扱う会社に転職した。当時はデジタルカメラが普及し始め、事件、事故、政治、社会問題などの写真をリアルタイムで処理できるようになった時代だった。私は少しでも早く写真をお客様に届けるため、迅速に販売しようと頑張ってきた。
ファクタは10年前から担当しており、毎号使用される写真を確認しながら記事も拝読しているが、企業経営者、政治家、文化人らの不正、不祥事、スキャンダルなどに驚愕し、モラルの低下、崩壊に失望することもたびたびある。「この先日本は大丈夫なのか」と暗澹たる思いに駆られながらも、「次はどんな事実が暴露されるかな」と毎月心待ちにしている。出版不況と言われるが、権力を疑うことを恐れないファクタには今後も切れ味鋭い紙面を期待している。
時事通信フォト 大脇幸一郎