退職勧奨を受けた中高年社員が打ちひしがれる「追い出し部屋」へ、みずから志願してやって来た長島紳一(54)。彼には「大好きなソニー」から飛び立つ勇気と目論見があった。
PGMに「村上ファンド別働隊」も絡んだ三すくみ打開へ、シンガポールで2千億円調達の危ない橋を渡る。
「初の女性大使」は、日本を喜ばせるのが目的ではなく、オバマを囲むスーパーウーマンたちの権謀。
消費増税に備えるアベノミクスは荒療治でドイツを復活させたシュレーダー改革がモデルになる。
秋の国会の試金石は、内閣人事局設置の公務員改革法案。そこに民間の雇用改革の突破口も開ける。
「痛みを伴う改革」のタネ籾が、いまや完全雇用の黄金の穂となった。その蛮勇と徹底性を日本は学ぶべし。
日経平均2万円なんて浮かれている場合ではない。新興国変調、先進国引き締め、エネルギーの暗雲むくむく。
太平洋戦争に突き進んだ当時もこんな風ではなかったか。大企業やメディアの社員は「脱原発」を口にしづらくなってきた。
「ミス・インターナショナル」開催権を持つ外務省所管団体が詐欺まがいの呆れた行状。理事長を庇う元カナダ大使も登場。
「出す出す」騒動に振り回された日経。推進派・懐疑派の対立の果てに全方位へ復帰。
大株主の「日本撤退」戦略に振り回される経営陣。厄介者の三井石油を押し付けられたらたまらない。
村田 紀敏セブン&アイ・ホールディングス社長
SFの巨匠が若き日の「懐疑と崩壊」